くれたけ歯科医院Blog
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認知症の母と歯医者の私
(2019年6月3日 10:58 AM更新)
母は、私が歯医者になるずうっと前から入れ歯をです。しかも歯医者泣かせの顎の形で、総力戦で命ある限り使える入れ歯をつくって何十年、まわりの人も友達すら気がつかないくらい自然な入れ歯で、入れ歯を入れてることをお話しすると「さすが、子供さんが歯医者さんで羨ましい」と。認知症になっていろいろなことを忘れても入れ歯を使うことは、難なくできています。ただ、入れ歯を作る複雑な工程を乗り切るのは、認知症の母にはもう困難です。先日、母の入院時のチェック項目、貴重品はお持ちですか?たとえば、お金、宝石、入れ歯〜の入れ歯貴重品扱い!に感動しました。もちろん、入れ歯は、身体の一部で、貴重品ですが、家族に気持ち悪がられ捨てられたり、痛いからと調整せずに捨てて、歯ぐきだけで噛んで胃腸を壊す方も〜。入れ歯は、貴重品、とても大切な身体の一部です。歯医者が必死で作る入れ歯、痛いからとすぐに諦めず、ご自分の身体の一部になるまで調整に来ていただけるととても嬉しいです。
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