くれたけ歯科医院Blog
| 認知症の母と歯医者の私

認知症の母と歯医者の私

(2019年6月12日 9:10 AM更新)


かなり軟らかい食べ物で、噛む必要もないやわらかさでもカツカツ上下の入れ歯で噛んで、ゴックンの声かけで飲み込む母の姿を毎日見ながら、カツカツ入れ歯の歯の噛み合わせる音が聞こえるたびに、母の脳に血流が流れ込むのが確実に毎回イメージできます。「入れ歯なくても飲み込める形態の食事なので、入れ歯使ってないし、入れ歯入れなくていいと思うんです」スタッフさんの言葉に耳を疑いました。入れ歯の出し入れに協力的でないのは、認知症で理解が不十分だから、それにしてもこんな入れ歯軽視の発言を介護スタッフの方がされたことに、がっかりするやらあきれるやら〜。入れ歯の出し入れの手間を省くため!?口腔ケアの項目は、何なんでしょうか?「入れ歯で噛んでいますし、入れ歯がある事で舌の動きも何とか保たれ、飲み込みの誘導にもなり、噛む事で脳への血流アップが期待できるので、お願いします」父が亡くなって20年、当時の病院の看護師さんは、寝たきりの父の入れ歯を邪魔物扱いされました。母の入院で病院では、貴重品扱いになったと実感した入れ歯も、介護の現場では、まだまだなんだと痛感しました。


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